
ある生徒さんが、ヨガレッスンに参加した理由をお話ししてくださいました。
それがここ1~2年で動きたくなくなってしまって。
更年期でしょうか?
腰痛や肩こり、頭痛がひどいので運動したほうがいいのですが、ヨガだったらなんとかやれるかと思って。
更年期の定義
医学上、更年期障害と認定されるのは49歳~59歳。
ということは、医学会では49~59歳までを更年期と見なしている訳ですね。
Aさん、ちょうどこの年齢にさしかかる時期です。
更年期障害の症状のひとつに、抑鬱状態が数えられます。
やる気がでない、それまで好きだったことも億劫になった。
これはホルモンバランスの急激な変化で、心のバランスが狂ってきているということ。
Aさんも、そうかもしれません。
更年期症状に果たすヨガの効果
そこでヨガは、更年期の抑鬱状態を改善するのに役立つか?
はい、ヨガで更年期障害を軽くできます!!
ヨガのポーズ、そして呼吸法、瞑想により、不安感や気分の沈み、やる気のなさが減ることは調査でも明らかになっていること。
例えばヨガ初心者でも、ヨガを実践することによって体内のGABA(γ-アミノ酪酸)が増えることがわかっています。
このホルモンは、緊張をゆるめ気持ちを鎮めてくれる作用があり、更年期の抑鬱を改善する効果がある物質とされています。
Chris C. Streeter, MD,corresponding author他
Effects of Yoga Versus Walking on Mood, Anxiety, and Brain GABA Levels: A Randomized Controlled MRS Study(2010)
更年期を向かえる前にヨガに出会うのがベストですが、更年期真っ最中でも効果があります。
女性には特にヨガをおすすめしたい理由の一つです。
更年期症状にオススメのヨガ呼吸法
おすすめの呼吸法は、ウジャイ・プラーナヤーマ。
喉で掠れ音をたてるようにして呼吸する方法です。
気分がすっきり、頭のもやもやも晴れる呼吸法で、自信を取り戻すのにぴったり。
アラフォーからのヨガは、この呼吸法をたびたび取り入れています。
若いうちから行なっていると、更年期を「更年期障害」なしで過ごすことができそうです。