肩甲骨が動きにくいことから起こる弊害

肩こりにお困りの方が多いです。

日本人には肩こりが多いとか。

これって、真面目・勤勉・融通の利きにくい日本人の精神的特性によるところも多いでしょう。

そして日本人は体の、特に深層にある筋力が弱いという理由もあると思います。

脊柱をすっと立てることが難しく、背骨が丸まってきて、肩が前に出て前かがみ(猫背)になってくる。

肩こりを起こして当然です。

今日のママヨガレッスンは熱心に通ってきてくださる方々でしたので、初めから背骨の前屈・後屈・側湾・捻転・逆転の動きを満遍なく繰り返しました。

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アーユルヴェーダの理論からいうと季節的に繰り返し要素は忙しさを招くので、12月のレッスンとしてはあまり合っていないのですが、お二方とも今のレベルを超えた体にするには少し刺激が必要だと判断しました。

やはりレッスンに定期的に通い続けてくださる方は、私が体も性質もよくわかるようになりますので、ベストなヨガをお伝えすることができます。

肩こりにお困りですので、ヨーガムドラーで肩甲骨周辺をほぐします。

肩甲骨には、アーユルヴェーダのツボ・マルマがいくつかあります。

肩甲骨の真ん中はバリハティというマルマで、ここが固いとリンパの働きが上手くいかない→免疫力低下→風邪ひきやすいなんてことになってしまいます。

肩甲骨の内側の端にある、アンサパラカというマルマが固いと、息が浅くなりますので呼吸器系に負担がかかる、酸素をたっぷり取り入れられないので、低体温・肌のくすみなどを招いてしまいます。

これからの季節にはどんどん硬くなる箇所ですが、これからの季節だからこそ柔らかくしておきたいポイントです。

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この写真でも、十分に肩甲骨周辺を動かせています。

しかし、手前のYさんは、関節の柔軟性はもっとあり、このポーズでは不十分。

一般論ではなく、その方のベストを探します。

体の使い方を一言だけインストラクトしました。

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劇的に変わりましたね!

ちょっとした意識の仕方を、口頭でお伝えしています。

私自身のヨガの経験と、講師としての経験から積み重ねたインストラクトは、どこかから持ってきた知識ではないので、すぐに体に落とし込めるものです。

インストラクターである私が体で納得しているものですので、伝わるようにインストラクトすることができるのです。

肩甲骨周りの仕上げはゴームカ・アーサナ(牛の顔のポーズ)。

肩甲骨を動かして胸を開くことによって呼吸も深まります。

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ポーズのコツは、上になった腕の肘をまずは真後ろに押すこと。

肩の関節も動きやすくなりますし、肋骨を引き上げることができるので、骨盤底筋群を働かせやすく、呼吸も楽になります。

年末年始の慌ただしい時期こそ、こういうポーズをとってみてください。