白湯とお湯の違い、わかってますか?ご質問にお答えします

白湯は逆に太る

ダイエット専門ヨガ リーラ
代表の洲濱久美子です。

こちらのコラムでも度々取り上げている
白湯について。

先日こんな投稿をインスタグラムに上げました。

「夏の白湯は逆に太る」


この真意は

「夏は代謝のためにも
水をたくさん飲む必要がある。
でも、お湯の温度が冷めにくかったり
そもそも大量に白湯を準備して
飲むことって難しいよね!
だから、白湯にこだわらないでOK」

ということでした。

私の説明不足、表現力不足で
何人かの方が

「白湯とぬるま湯の違いって
わかってますか?」
とコメントをくださいました。

動画、とても情報が不足
していますね。
申し訳ありませんでした。

そこで、改めて記事にまとめようと
思います。

白湯って何?お湯って何?

まずは言葉の定義から確認しましょう。

白湯:何も入っていない水を沸騰させたもの
お湯:温かい水

言葉の意味としては、白湯は「一旦沸騰させた」
お湯は「温かい」が条件になっています。

数値的な定義は元来ありません。

健康・美容界隈の『白湯』定義

一方、現在日本では「白湯」を特別な
方法で作るやり方が、健康・美容に良いと
勧められています。

曰く
「水を10-15分沸騰させ続け
50℃(20-30℃、諸説あり)
くらいまで冷ましたもの」

という作り方。

この説を採っている方にとって
白湯とお湯は明確に違う
ということで、冒頭の動画に
『白湯とお湯は違うんです!
それはただのぬるま湯です!』
*コチラのコメントは
コメント主さんにより
現在削除されています

につながってくると
推察しています。

洲濱の水分の摂り方

ここで、私自身の「白湯」「お湯」
の考え方、日常の摂り方について
明確にしておきます。

「15分沸騰させる」白湯の作り方を
知ったのは、今から30年以上前
高校生の頃通っていたヨガ教室の
師匠から聞いた時でした。

母も同じ師匠についていましたので
「白湯って美味しいねえ」

と日常生活に取り入れたものの
当時我が家は4世代7人家族。

いちいちお湯を沸騰させ続けて
常飲することは現実的では
ありませんでした。

ましてや私が高校時代は
学校に水筒を持って行って飲む
という習慣は部活の時以外は
なかったです。

ですので、家で水分を取るときに
やかんで沸かしたお湯をポットに
入れて、それをカップに注いで
さましつつ飲んでいました。

この方法は、今現在私が行っている
方法です。

リーラのスタジオにはガスを通してないので
電気ケトルで沸かしたものを冷まして
水筒に入れて飲んでいます。

沸騰させ続ける意味

沸騰させ続けて白湯を作る意味は
ヨガ講師の視点からは
3つ考えられます。

1.機能的意義
「(主に)水道水に含まれる塩素・
トリハロメタン
などを除去するため」
と考えられます。
より安全性が高まり、
薬品臭が抜けて美味しい。

ただ、現代の浄水技術では
危険性のあるほどの薬品は含まれない
ということを念頭におく必要は
あるのではないでしょうか。

2.Universal Powerを高める
普遍的な自然のエネルギーを
取り入れる、という意義です。
ヨガ・アーユルヴェーダの世界では
火のエネルギーは
浄化や消化の力(=アグニと呼びます)
を高めると考えています。
そうしたパワーを、沸騰させることで
より高める、という考え方です。


3.聖なる行い
丁寧に生活を行うこと自体が
聖なる行い=サーダナ
とされています。
白湯を丁寧に作ることが
心を落ち着ける行になる
という考え方。

サーダナによって、心が
「澄む」=サットヴァな状態
になると考えられます。

トータルで考える

これだけ素敵な効果と意義のある
『白湯』ですが、
日常的に飲み続けるとしたら
どうでしょうか?

インスタグラムでも書いた通り
会社では?
外出先では?
どうするの??

という問題が出てきます。

冷たいお水は胃腸の動きを鈍くしたり
体が冷えたりしてしまいますよね。

となれば、普段は常温以上の水
ぬるま湯をたっぷり飲むのが
良さそうです。

最上を追求するより
最善を選びたい

リーラではそう考えています。
ダイエットヨガのやり方も
その考えが根本にあります。

あまり一つの物事にこだわりすぎると
素晴らしい行いでも「タパス」という
自己満足のための苦行に意味が変わって
しまいかねません。

サットヴァな行為も、
過激なラジャシックな行為に
変わってしまう危険性があります。

行きすぎたこだわり
行きすぎた正義感
などが「ラジャシック」(激質)
と考えられます。

ヨガの世界では調和を大切にします。
ですので、白湯一つをとっても
あまりそれにこだわりすぎない
全体のバランスをとった暮らし方が
できたらいいですね!

一つ面白い話があります

スリランカの国立大学講師も努める
アーユルヴェーダ医師の講義を受けたとき

「日本では沸騰させ続けたお湯が
いいとされていますが、どうなんでしょう?」

と質問したら

「何それ?
お湯はお湯」

という返答でした。



そして面白い話がコレ。

「下痢の時は冷たい水を飲む」

日本人の感覚ではちょっと信じられないですけれど

下痢=消火の火が加熱しすぎている
 ↓
冷やして鎮火

という理論だそう。

急性の炎症を起こしているところを
アイシングする、と同じ理由ですね。

国土や気候の違いがあるからかも
しれませんが、今の日本の夏には
スリランカの理論を取り入れても
もしかしたらいいのかも???
という気もしています^^;

>>ダイエットヨガって何?詳しくはコチラ