一歩踏み出す勇気を持つには
yoga mats

うまくいくかどうか不安

例えば今まで着たことのなかったテイストの服にチャレンジするとき

『似合わないって思われたらどうしよう』

新しい仕事にチャレンジするとき

『うまくいかなかったらどうしよう』

好きな人に告白したい

『No!だったらどうしよう』

そう考えて迷うこと、たくさんあります。

ヨガレッスンで、こんなことが話に登りました。

新しい講座を開催したけれど、終わった後悶々とすることがある

ある講師の仕事をなさっているAさん。

長年温めていた講座を、ついに開講しました。

参加者はたくさんいらっしゃるし、好評です。

ですが、Aさんは講座が終わるとこう思うことがあるそうです。

『私が思うような流れでできなかった気がする。

もっと良い講座にしたい。

今日だって、もっともっと良い講座にできたんじゃないだろうか』

こうお話をいただいたとき、私はヨガ講師としてヨガ哲学を通してお答えします。

私はヨガ哲学を大切にしていますので、普通のヨガレッスンでも度々こういう場面があります^^

ためらい・後悔の原因は

『うまくいくかな』という不安で一歩踏み出せないこと。

『もっと上手にできたんじゃないか』という落ち込み。

これは事実ではありません。

まだ起きていないことに悩み、お客さまにパーフェクトな講座をできたかどうか悩むことは、事実にフォーカスしていないから起こることなのです。

実行してみて、失敗しましたか?

講座の後、お客さまから不満な声が上がりましたか?

実際、失敗するかもしれない。

お客さまは不満を口にしないけれど、心の中で不満に思っている可能性もあります。

ですが、それは行動する人の責任ではありません。

結果をコントロールすることは誰もできない

私たちは、結果をコントロールすることはできません。


良い結果を出せるように、準備し、努力することはできます。

私たちは失敗するかもしれないことや、失敗してしまったかもしれないことに悩む必要はないのです。

常にベストを尽くすこと、ここで全ては終わりなのです。

結果はおまけにすぎず、私たちはその結果を映画を見る観客の立場でみるだけなのです。

結果はコントロールできないから、適当にする、努力しない、これは人生を投げ出すこと。

生きている意味がありません。

淡々と自分のなすべきことにベストを尽くすこと、それだけが踏み出す勇気、後悔で悶々としない心の力を与えてくれることなのです。

仕事の遂行と行為の放棄

ヨガの聖典『バガヴァッド・ギーター』はとても古い古いインドの本です。

ところが現代日本人の私たちの悩みに、的確に答えてくれます。

Aさんのようなお悩みや、一歩踏み出す勇気が欲しい方への回答もきちんと書かれているのです。

『自分の仕事のみを、熱意を持ってやり通すこと』

これまでも書いてきたように、ベストを尽くすことに加えて、『自分の仕事』ということにも言及があります。

誰かのためにやりたいことを我慢したり、やらなくていいことをするのではなく、本当に自分がやるべきことに一途に取り組みなさいということ。

やらされている感があることって、不満も出ますし、お礼や報酬など結果を求めたくなりますよね。

自分が心からやりたいことは、そのプロセスが大切な瞬間であり、無心で行えることです。

『行為の放棄』

一生懸命やった仕事は、やることだけで結果を望まないこと。

この二つが、失敗を恐れる心を無くしてくれると書いてあります。

うん!とっても納得いきますよね。

ヨガレッスンでもこの話をしたのですが、いらした方々皆さん大きく頷いていらっしゃいました。

どんな時も、頭の片隅に置いておくと役立ちます。