
今回はヨガ的アーユルヴェーダ的にお話しますね。
アーユルヴェーダでは、時間も3つの自然エネルギーで分類しています。
ヴァータは、風のエネルギーが優勢な性質をもちますので、ながれるように、軽やかな時間。
ピッタは、火のエネルギーが優勢な性質なので、行動的で、物事を噛み砕いて理解・消化しやすい時間。
カパは、土のエネルギーが高まるので、じっくりと取り組む穏やかな時間。
それぞれ朝と晩に2回ずつめぐって来ます。
さて、ご自分の起床時間をあてはめてみてください。
たいていの方は6時前後に起床なさるかな?
6時を境に、風の時間帯から土の時間に切り替わっています。
風と共に起き、活動する。
泥のように、眠る。
イメージはどうですか?
季節にもよって微妙にその時間は変わりますが、6時前後に起きるのがベストですね。
朝日とともに、風のように軽やかに寝どこから抜けだす。
6時から8時くらいまで、みずみずしい気持ちで(土には、水の要素が含まれています。砂、じゃないでしょ?)、穏やかに朝食を迎えましょう。
勉強や仕事が、エンジン全開になるのが10時頃の火の時間。積極的になり、頭の回転もよくなります。火は物事を燃やし消化するパワーを持ちますから。
14時頃、少し疲れを覚えて集中力が途切れやすくなります。「三時のおやつ♪」には、意味があるのですね。
18時からは、カパの時間。夕食を囲み、穏やかに一日を振り返り、その日の情報や経験を落とし込んでゆく時間です。
22時にはできれば睡眠に入りたいところ。夜のピッタ時間は、新陳代謝が行われる時間です。
26時(つまり2時)、ヴァータ時間に入り眠りが浅くなります。自然にお目覚めモードに変わってきています。
理想的な生活サイクルを行った場合、このようなパターンに近づいてくるのです。
私たちの自然な体のサイクルにあわせた生活を行うと、健康で幸せな日々を送ることができます。
一日の満足度も、当然上がって来ます。
今日はいい一日だったな。今日は大変な一日だったけど、なんとかやり過ごせたな。というようなおだやかな満足感。
ですが問題は「理想的な生活サイクル」を送れていないということなんですよね・・・。
ヨガは、「一歩一歩着実に歩みを進める」ことを大切にしています。
一足飛びに「朝五時起床!夜9時就寝!!」という厳格さはわたしたちを混乱させてストレスを与えます。
できることからすこしずつ。これが、早起きのコツ。
次回は、具体的なアイディアをお伝えしますね♪
おまけですが、マメ知識。
アーユルヴェーダでは日の出の90分ほど前に起床することを勧めています。
だいたい4時頃になりますね。夏はもうちょっと早くなっちゃうけど(汗)
月と太陽が同時に空に存在する時間帯は、ブラフマ・ムフールタ(神の時間)と言われているのです。
心が純粋になり、瞑想するのに適した時間であるとされています。
実際、周囲が静まり返っており空気も澄んでいます。
ヨガや瞑想(内省)をするのに最適ですね。
夜の間に新陳代謝が行われ、新しく生まれ変わった偏見のない自分でいられることで、わたしたち自身もヨガや瞑想に向いた状態なのです。
わたしが4時に起きる(起きたい!)理由はそこにあります。