アーユルヴェーダオイル輸入における成分解析の方法

全成分を分析はしていないわよね?

アーユルヴェーダサロン リーラが使用している、トータルアーユルヴェーダ社のオイル。

正規輸入代理店サンフラウ社から購入しています。

正規輸入品しか使ってはいけないことについて、以前記事を書いています。

アーユルヴェーダオイルを安全に使うためにー輸入、法律、販売店等ー

これについて、お客さまからご質問をいただきました。

「全成分の分析はしていないわよね?」

はい。

アーユルヴェーダオイルの全成分分析は、行われていません。

それはなぜでしょうか?

全成分がわからない

アーユルヴェーダの薬草オイルは、化学的に作られたものではありません。

薬草にどんな成分が含まれているのか、今の科学技術をもってしても全成分を解析することは不可能です。

ましてやアーユルヴェーダ薬草オイルは、多いもので30数種類の薬草等を使用して作られます。

この一つ一つをさらに成分解析することは、不可能なのです。

また、厳しい製品のチェック、使用材料のチェック、製造工場のチェック等を課しているトータルアーユルヴェーダ社の輸入製品ですが、全行程をつぶさに私たちが監視できる訳ではありません。

では、当サロンがオイルを購入しているサンフラウ社では、どのように安全性を高める検査をしているのでしょうか?

ph測定、屈折率測定

サンフラウ代表の弓田隆司氏は、農学博士号を持ち、農薬の開発研究に携わって来ました。

弓田氏と、神奈川県庁薬務課担当者との相談の末、輸入に際しph測定検査を実施することで合意しました。

サンフラウ社は、扱う全てのハーバル商品と、オイルのph測定を実施。

それだけでは足りないと考えた弓田氏は、オイルについてはもう一つ追加で屈折率の測定という独自の検査を導入しています。

ph測定で何がわかるのか

神奈川県庁薬務課と合意した、ph測定では何がわかるのでしょうか?

phとは、水溶液の性質を表す単位です。

水溶液がどれだけ酸性か、アルカリ性かということがわかります。

酸性もアルカリ性も、度数が高いと肌荒れ、やけどなど私たちの体に害をなします。

ハーブティやオイル、ジェルなどをph測定することで、肌や体への害がないかどうか判定できるという訳です。

屈折率を調べると何がわかるのか

この検査は、主にオイルの品質管理の面から導入されています。

オイルの粘度(粘り気)は、品質の指標になります。

屈折率を用いて、粘度を測るということです。

この検査は薬務課との合意外の検査ですから、ただ単に売るためならば必要ないことです。

その上で、解析が難しいアーユルヴェーダ薬草オイルの安全性をできる限り保証したいという考えなのです。

私はオイルを製造販売しているわけではありませんので、お客様の安全のために、なんども弓田氏に輸入に際する検査について問いました。

今後も問い続けることで、お客様の安全というもっとも大切なことを守りながら、アーユルヴェーダの施術をしてまいります。