ヨガの時にマントラを唱える意味は?

新しく入った生徒さんのリクエストがありました。

「はじめと終わりに歌う歌(マントラのことですね)、何を歌っているのかわからないので、歌詞をください」

マントラは本来、師が唱えるものを耳で聞き覚えるもの。

私も自然に覚えてしまいました。

人によっては、文字にして覚えたい方がいらっしゃいますので、ペーパーにして作成しました。

まずは、「マントラって何?」「マントラって何で唱えるの?」ということから解説しますね。

マントラとは

ヴェーダの時代(紀元前5世紀ごろ)、バラモン(僧)が神を祀る祭祀の時に唱えた文言。
始めは口伝であったが、のちに書物にまとめられている。

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オーム

バラモンが祭祀の際に受け答えに使う言葉であったが、次第に神聖な意義を持つようになる。

宇宙の根源であるブラフマン(梵)の象徴である」(ウパニシャッドより)

マントラを唱える意味

口伝で行われていたヨーガは、紀元前2世紀ごろ「ヨーガスートラ」に体系的にまとめた。

スートラ」とは「縦糸」=経(たていと)の意味である。

・神に対する祈りによって、無欲無執着無我に近づくことができる

・「神」とは、自分自身の魂のことである

・「神」を言葉で表したのが聖音「オーム」である

・ヨーガ行者は「オーム」を繰り返し唱え(*108回)
オームが表す「自分の本当の姿・魂」について想念しなさい

・そうすると、内観の力を得、あれこれ心乱されない平和な境地に至る

マントラの実際の効果

・マントラは振動・言葉の響きなどによって、心身がリラックス

・繰り返し唱えることによって、潜在意識に刷り込まれる

・潜在意識に刷り込まれたマントラは、「私たちがヨーガをする=平和な気持ちになるという」ことへのスイッチとなる。

・心を集中させ、雑念を払っていく

いよいよ生徒さんのリクエスト「歌詞」の解説ですが長くなりましたので次の記事で