おようございます、洲濱(すはま)久美子です。
ヨガにはポーズをとるヨガだけではなく、たくさんのやり方があります。
日本人にぴたっと合う、すばらしいヨガをご紹介しますね。
日本人にとってマンガはとても馴染む媒体です。
繊細な美的感覚を持つ日本人に、美しい絵で微妙な表情を見せるマンガは心にすっと届く表現です。
火の鳥がヨガであると私が感じる理由は、そのテーマが輪廻転生である点ではないのです。
命の尊さを表現しつつ、人間の生命に対する一歩引いた冷徹な立場を貫いているところ。
火の鳥がその象徴でしょう。
我が子を失う女性に「また産めばいい」こんなセリフもしばしば見られます。
この作品が現在発表されたならば、問題視されかねない・・・。
わたしはこの点にこそ、ヨガの精神を感じずにはいられません。
今の我々は、あまりにも「自分の」命を特別視していると感じます。
もちろん命は大事ですし、自分の人生を大切してゆきたい。
ですが、「大切にする」ではなく「自分の命にこだわる・固執する」になっていやしないか。
命を大切に思う、必死に人生を全うする。
そしてその人生は実はたいしたことではなく、自然の営みのほんの一部に過ぎない。
こういう視点をもって生きてゆくこと、それがヨガの目的である「心の働きを死滅する」につながると思います。
一生懸命ヨガの行が、ヤマ(禁戒)ニヤマ(勧戒)アーサナ(ポーズ)、プラーナヤマ(呼吸法)、プラティヤハーラ(制感)、ダーラーナ(凝念)、ディヤーナ(静慮)、サマーディ(三昧)というステップを踏むことと通じると思いませんか?
じたばたしたり、なやんだり、ああやったりこうやったりした末にある静けさと安定感。
この冬休みは、火の鳥を大人買い!!