ヨガはストイックにやらなければならないの?
生徒さんに質問を受けました。
「ヨガってストイックにやらなければならないんですよね?
でも鶴太郎さん、半月板骨折しましたし。
毎日ヨガをやって、怪我するんならそれっていいことなんですか?」
鶴太郎さんが半月板を骨折していたとは知りませんでした。
ヨガのせいで骨折したわけではない、と公式には発表しているようですね。
しかし、ヨガをして怪我をする人は年々増えているのです。
ヨガで怪我をするほど熱心にやることは、正しいことなのでしょうか?
ヨガで怪我することはいいことなのか悪いことなのか
ヨガで怪我するほどヨガに打ち込むことは、いいことなのでしょうか?
ヨガの古典、「ヨーガスートラ」を紐解くとこんなことが書かれています。
「苦行、読誦、自在神への祈念の三つを「行事ヨーガ」という。」
(解説 ヨーガ・スートラ2-1/佐保田鶴治)
「苦行」=ストイックなヨガと現代では言えるでしょう。
ところが、佐保田先生はこう解説しています。
「苦行とは肉体的な苦行、例えば断食や体を損なうほどの行為を行うことを指す。
しかしヨーガにとっては、苦行はあくまで『悟り』に至る準備にすぎない。
苦行に熱中する人は、ヨーガ行者とはいえない」
現代も、ヨガのポーズに熱中する人たちが一定数います。
激しいヨガポーズ、難しいヨガポーズ、極端に制限した生活など。
わたしが見てきた中で、やはりこうした度を越したヨガのやり方をする人は結局続かない。
しかもヨガをやりながら、いつも不満や怒りでいっぱいなのです。
わたしが出会った人たちは、世界のヨガ人口の0.000000何%というところでしょう。
でも佐保田先生の言われるように、「ストイックに走る」人は、本当の意味でヨガを行なっていないということが言えると考えています。
そう、お釈迦様が断食後、スジャータの差し出したミルクがゆを食べることにしたように。
意味のないストイックさは、害ですらあるのだと思います。