お腹引き締め呼吸は、怪我リスクが高いのです

お腹引き締め呼吸

お腹を引き締めるのに効果的な、ヨガの呼吸法。


巷でも、ヨガ呼吸を応用した

「ドローイングダイエット」「腹式呼吸ダイエット」「呼吸法ダイエット」

などがありますね。

ところが、この「お腹を引き締める呼吸法」はとてもリスクが高いのです。

生徒さんのケース

あるクラスの生徒さんの例です。

当ヨガレッスンに通い始めて1ヶ月、どんどん体が引き締まって楽しくなってきた彼女。

サイトで見かけた「お腹を凹ませながら呼吸するウォーキング」をなさったのですね。

すると翌日から、股関節が痛くて歩くのも大変なくらいになってしまいました。

これは、間違った呼吸法によって、股関節や腰に大きな負担をかけたため起こってしまったケガ。

即そのウォーキングを中止してもらい、ケガのケアのためのヨガをお教えしたところ痛みが消えてホッと一安心しました。

呼吸法って、本当に難しいのです。

ネットや本を参考に、呼吸法を行わないでください。

専門知識と経験が豊かな専門家の指導を仰ぐことです。

ケガだけではありません

間違った呼吸法のリスクは、ケガだけではありません。

ダイエット目的の「お腹を締める呼吸法」を誤ったやり方で行うと、心臓や肺を損なう危険性があります。

目を痛めるのも、代表的なリスク。

また、神経が高ぶって、長期的にこの状態が続くと精神のバランスを崩します。

私が若い頃通っていたヨガ教室で、実際にそういう方を見ています。

ヨガ呼吸、やたらめったら締め付ければいいわけではない

ヨガの呼吸の特徴として、「息を止めて会陰・お腹・喉を締める」やり方があります。

これをマスターできると、それはそれは素晴らしいウエストラインと腹筋になるのですが、とても難しいのです。

ヨガの講師でも、「締める場所、緩める場所」がわかっておらず「とにかくお腹を凹めて、引き締めて」と指導してしまう人がいます。

繰り返しになりますが、お腹を引き締める呼吸法は自己流では行わないこと。

経験豊かな講師の指導のもと、行ってください。