立位体前屈ならば、膝を伸ばさなければならないけれど
四月です。
我が家の息子たち、体力テストで走ったり、投げたり、そして柔軟度を測定しているようです。
立位体前屈、柔軟性を測る指標として取り入れられていますね。
この前屈でわかるのは、太ももの裏側・お尻・腰の柔らかさです。
ヨガのポーズにも、同じポーズがあります。
ウッターナ・アーサナです。
ウッターナアーサナ
「しっかりと伸ばす」という名前のポーズ。
さて、このポーズで伸ばされるのはどこでしょう?
太ももの裏、膝裏
脚の裏側が、伸ばされますね。
実はここが、みなさん勘違いしやすいところなんです。
ウッターナアーサナで伸ばすのは、太ももの裏でも膝裏でもないのです。
背中(背骨)を伸ばす
ヨガのウッターナアーサナは、「背中」「背骨」を伸ばすためのポーズ。
背骨を挟むように「スシュムナー」という気のとおる道があります。
スシュムナーが詰まると、健康を害したり、心が曇ったりしてしまう。
ですからヨガでは、背骨をクリアにするために、様々なポーズを行うのです。
その一つが、ウッターナアーサナ。
前屈が「苦手」な場合は、無理に膝裏を伸ばそうとしない
前屈が苦手だ、というかたは大抵膝裏や太ももが固く、立位で前屈すると脚の裏側がピピピッとこわばります。
ここをしっかり伸ばそうとしてしまうのですが、そうするともっともっと体が固くなってしまう。
全身が固く緊張し、血流も滞ってしまいます。
「背骨」「背中」への流れが、かえって悪くなってしまう。
ですから、前屈が苦手だな、というかたは膝を曲げて腰やお尻が伸びやすいようにしてポーズをとります。
立位体前屈と違う、ヨガの前屈ポーズ。
きちんと目的を理解することで、ヨガのポーズの効果が正しく得られますよ。