4ヴェーダ
ヨガにも強い影響を与えた、インドの古い書物『ヴェーダ』
世界史の授業で、インド最古の書物として『リグ・ヴェーダ』習いましたよね!
リグ・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダ、ヤジュル・ヴェーダ、そしてアタルヴァ・ヴェーダ
この4つが四ヴェーダとされています。
インドの僧侶バラモンが唱えながら、儀式を行う大切な書物。
この中で『アタルヴァ・ヴェーダ』は、他の3つに比べて
割と世俗的・・・・
なのです。
ですから、なかなか格調あるヴェーダの仲間に認めてもらえなかったという・・・(汗)
主に、民間伝承のような呪術で構成されています。
アタルヴァ・ヴェーダはアーユルヴェーダに繋がる
アタルヴァ・ヴェーダ1000章の中の10万のフレーズが、アーユルヴェーダに含まれています。
韻文なので、医学書とは言えない味わいですが・・・
個人の健康と幸福を祈る呪術が、個人の健康と幸福のための医術に発展していったと言えましょう。
浮気・不倫・W不倫・・・
さてさて、『インドの古典』というと難しそうに思いますでしょ?
ところが、今話題の不倫が取り上げられたりしているんです!
紀元前1500年ごろからボツボツ成立し始めたもされる、アタルヴァ・ヴェーダ。
この頃から、夫の浮気に悩む女性がいたのですね!
『婦女法』という章の中に、今話題の不倫についての呪文が載っています。
夫の愛人に勝つ!ための呪文
草木の中で、最強の草を掘る。
愛人に勝ち、夫を独占するための草を!
平らな葉をもつ草よ、幸運の草よ、神々に祝福された草よ、威力のある草よ!
我が恋敵を遠くに追いやれ。
夫が私だけのものとなるように!
彼はお前の名前を口にしなくなり、お前も夫の元に止まらず。
私の夫からからはるかはるか遠くへと、愛人を追いやれ!
私は最上!
夫の愛人は、下位のものよりさらにさらに、最下位のものになれ!
私は勝者。
愛人に勝つ!
私は最強の草を愛人のそばに置く。
愛人の心は、私の思い通りに操られる!
まるで子牛が牝牛にピタリとついて回るように、
水が道を流れるように、
私の思い通りに、愛人よ遠くに走れ!
夫から離れて!!
『アタルヴァ・ヴェーダ讃歌』 辻直四郎訳/洲濱現代語解釈
薬草を細かくし、赤いヤギの乳を水を混ぜて、愛人のベッドの周りに撒く。
そして葉っぱを載せる。
という施術を、お坊さんが行うのですね。
人間の悩みは、普遍的
哲学というと、高尚で小難しい気がします。
ところが、不倫とか愛人とか、私たちも普通に悩みそうなことが書いてあるのです。
なんだか親しみが湧いちゃいますよね^^
このような悩みを克服してこそ、人はそれより高い思索を巡らせることができる。
人として高みを目指すことができる。
決して、小さなこと、バカにすること、ではないのだと私は思うのです。