太陽礼拝(スーリヤナマスカーラ)の歴史・やり方・マントラ

太陽礼拝って何?

ダイエット専門ヨガリーラ
代表の洲濱久美子です。

ヨガと言えば、
太陽礼拝=スーリヤナマスカーラ
と言えるほど、多くのヨガレッスンで
行われている太陽礼拝。

Sigiriya,Sri Lanka 2019.3.23

日本に向けてライブしたんだけど
時差があるから3時に起きて
ゴソゴソやった思い出。

いくつものポーズを流れるように
行う、一連のヨガプログラムです。

「太陽礼拝を1サイクルすると
全ての動きの要素が網羅される」
なんて言われてもいます。

みなさんが体験することも多い
と思われる太陽礼拝、
解説しますね!

意外と新しい太陽礼拝の歴史

太陽の礼拝は現在重要なポーズ群だと
考えられていますが、
実は古くから行われてきたもの
ではありません。

ヨガポーズを解説した古典書
ハタヨーガ・プラディピカーには
書いてありませんし、

現代のヨーガの礎を築いた
スワミ・シヴァナンダ
「Easy Steps to Yoga」もそ
の著書で触れていません。

一部の研究によると*、
1930年代に出来上がった
可能性が高いと言われています。
*「The Yoga Tradition」/Georg Feuerstein

1963年に亡くなられたシヴァナンダ師が
触れていないということは、
その後広く支持されるようになったと
推察されます。

1960〜70年代アメリカの
オーガニック・ヒッピームーブメント
とともに、ヨーガは広まりました。
(Appleのスティーブ・ジョブズ氏もそうですね)

ヨガの精神性と
スポーツ的な要素
これが合わさった太陽礼拝が
クローズアップされるようになった
わたしはそう考えています。


紀元前から続くヨーガは、
正直インドでも一部の人たちがやるもので
忘れかけられていました。

そのヨーガが現代に蘇ったのは
このように時代に合わせた
アプローチがされたから!

ヨガのフレキシブルさ、
これも私が好きなポイントだったりします。

太陽礼拝のやり方

太陽礼拝のやり方は
ネットで検索すれば多数
ヒットします。

こちらのコラムでは、
・一つ一つのポーズの意味
・体のどこを意識して行うの
・ポーズについているマントラ

を解説しますね。

ちょっと上級のヨガが
できるようになりますよ^^

意識するポイント
マントラ
マントラの解説
で解説します。

①胸の前で合掌(胸)

Om Mitraya Namaha
オーム ミトラヤ ナマハ
Mitra、人間の生命の力を呼び覚まし、
地球と空を支え、
差別なしにすべての生命を
照らす者への感謝


②立位で合掌を空へと伸ばす(喉)
Om Ravaye Namaha
オーム ラヴァイエ ナマハ
すべての命に祝福の光りを捧げる者、
Ravayeへの感謝




③立位の前屈(尾骨)
Om Suryaya Namaha
オーム スーリヤヤ ナマハ
すべての世界を支える、
崇拝される存在であるSuryaへの感謝


④片足を後ろに引き、上体を起こし空を見上げる(眉間)
Om Bhanave Namaha
オーム バナヴェ ナマハ
無知な我々の目を開かせてくれる者、
Bhanaveへの感謝


⑤俯向く犬のポーズ(喉)
Om Khagaya Namaha
オーム カガヤ ナマハ
大空を移動し、
時を刻む者Khagayaへの感謝


⑥板のポーズ
Om


⑦八点のポーズ(おへそ)
Om Pushne Namaha
オーム プシュネ ナマハ
力強く照り、滋養を与えてくれる者
Pushneへの感謝
 

⑧仰向く犬のポーズ(尾骨・下腹・眉間)
Om Hiranya Garbhaya Namaha
オーム ヒラニャ ガルバヤ ナマハ
すべての種子を内包する者、
Hiranya Garbhaへの感謝


⑨俯く犬のポーズ(喉)
Om Marichaye Namaha
オーム マレチャエ ナマハ
真実と嘘を見抜く識別の力を持つ者、
Marichaへの感謝



⑩片足を後ろに引き、上体を起こし空を見上げる(眉間)

Om Adityaya Namaha
オーム アデティヤヤ ナマハ
宇宙の母Adityaへの感謝


⑪立位の前屈(尾骨)
OmSavitre Namaha
オーム サヴィトレ ナマハ
人間の活動性を刺戟する者、
Savitreへの感謝


⑫立位で合掌を空へ伸ばす(喉)
Om Arkaya Namaha
オーム アルカヤ ナマハ
世界を満たしているエネルギーを発する者、
Arkayaへの感謝

⑬胸の前で合掌(胸)
Om Bhaskaraya Namaha
オーム バスカラヤ ナマハ
真実を見極め、
心を穏やかに保たせる境地へと導く者、
Bhaskaraへの感謝

マントラと意識点の解説

それぞれのポーズについている
「Mitra」「Ravaye」などは
全て太陽を指しています。

インドの神話では、
太陽の捉え方・側面の違いで
それぞれ違う名前の神様に
なぞられられているんです。



例えば
Mitraは空にあって全てを見ているという
太陽の側面。

それぞれ太陽の性質を褒め称え
そして畏れと謹みをポーズで
著していると言えます。

また、「意識ポイント」は
「チャクラ」と呼ばれる

見えない、触れないけど
私たちに宿る
エネルギーセンター
のことです。

こうしたことを知っておくと
単なるヨガポーズにストーリーが
生まれて、楽しくないですか???

太陽礼拝の楽しみ方

太陽礼拝は、スポーツ的な要素を盛り込んだ
現代的なヨーガのアレンジです。

つまり、動きや流れが早く、
爽快感を得られる代わりに
疲れを残したり、
せわしない気分になったりもする
可能性があります。

マントラを唱えたり、
身体の場所への意識を持ちながら
行うことで

「速さ」「変わりやすさ」「表面的な流れ」
の要素を薄めてくれる効果があります。

忙しい現代の私たちだからこそ
こんなやり方を知っておくと
良いかなと思います。

ぜひマントラ付きの太陽礼拝、
やってみてくださいね!

>>ダイエットヨガって何?