逆転のポーズの鍵は、胸椎です

こんにちは、洲濱(すはま)久美子です。

デトックス&チャージヨガ都立大レッスン、ポーズから体の変化を実感していただけました。

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テーマは「花粉症・鼻炎」。

アーユルヴヴェーダでも春は胸から鼻にかけて、粘液がたまりやすい季節なのです。

暖かくなると、冬の間の氷が溶けて流れ出します。

冬に過食をしたり、運動を怠ったり、暗い気持ちになったりしていると、体内の氷が濁っていきます。

その氷が溶けると、汚泥のように呼吸器官にたまりやすいという仕組み。

スッキリするのにおすすめなのは、後屈(反り)のポーズ。

そして足を上にあげる、逆転系のポーズです。

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先月に続いて、写真は別レッスンのものです。

ヨガポーズの解説書として有名な「ハタヨガの真髄(B.K.Sアイアンガー)」によると、肩で体を支えるサルワーンガ・アーサナの効果は以下のとおりとあります。

「息切れ・動悸・喘息・気管支炎に悩むものに役立つ。
神経を鎮め、頭痛を取り除く。
風邪や鼻の異常が治る。
便秘を治すため、毒素(アーマ)が排泄されエネルギーが満ちてくる」

一点注意を。本の一部を抜粋したため「治る」の表現がありますが、ヨガ講師は医師ではないので「私は」断言はしません。

でも実際サルワーンガ・アーサナを取ると鼻のとおりがよくなるという実感はひしひし!

そんなすばらしい逆転のポーズですが、大人になるとお尻を床から浮かせることが難し苦なってきます。

体重の増加ももちろん大きな要因。

もう一つ、背骨の硬さ・動かなさがサルワーンガ・アーサナをやりにくくする原因です。

逆転のポーズを取り入れたい場合、背骨を十分に柔らかくほぐしてから入りましょう。

サルワーンガ・アーサナは前屈のポーズとも言えます。

深く前屈したい場合は、反対のポーズで体をほぐしておきます。

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ブジャンガ・アーサナ(コブラのポーズ)を三段階に分けて丁寧に行ってみましょう。

1.首の骨(頚椎)をひとつひとつ寄せるようにして反らせる

2.胸の裏の骨(胸椎)をひとつひとつ寄せるようにして反らせる

3.腰の骨(腰椎)をひとつひとつ寄せるようにして反らせる

1から3までを丁寧に行い、3までは反りやすい腰を反らせないようにきちんと固定しておきましょう。

そらしにくいのが胸椎ですから、腰に反りを逃してしまいがちなのですね。

胸椎が前屈してくれないと、サルワーンガ・アーサナのときに、お尻の重みが手にかかって、ポーズをキープすることができなくなります。

胸椎をしっかり反らせる・前屈させることができるようになると、まるでお尻が重さをなくしたようにふわっと床から浮き上がります。

ね!Mさん❤️実感なさったでしょ?