体感力の低下ー本屋さんで本を買えますか?

欲しい本は、どうやって買いますか?

欲しい本を買う時、皆さんはどうやって買っていますか?

お店に出向かなくても、家ですぐに欲しい本が注文できて送料もかからない。

Amazonを利用している方、多いと思います。

私もそう!新刊でなければ、本屋さんに欲しい本の在庫があるかどうかは、わかりませんし。

今日、ふらりと新横浜駅ビルの三省堂書店に立ち寄りました。

そこで呆然としたのです。

旅行の本は、どこにあるんだろう・・?見つけられない。

本が探せない!


書架の位置を探し、ようやく旅行の棚に。

それから何となく気になっていた本を探そうと思いましたが、一体どういう分類で置かれているのかわからないんです。

本屋さんで本を探すセンスが、なくなっている・・・

本好きで、週に何回も書店に足を運んでいた私なのに、本屋さんで本を探せないんです。

近隣の本屋のクセを知っていた

学生時代は、関内・横浜・上大岡でざっと8軒ほどの書店を「マイ本屋」としておりました。

それぞれの本屋さんは、置いてあるものの傾向が違います。

また、並べ方も違うんです。

その日の気分により、行くお店を買えたり、欲しい本によってお店を変えたり。

そして馴染みの本屋でなくても、本屋さんに入って一周すると何となくそのお店の傾向がわかるんです。

さらに、本の背に目を走らせると「あ、この本きっと私好き」ということがわかった。

本のオーラというのかな、私と合うものは、ページを繰らなくてもわかったものです。

便利を優先していたら、感性が失われた

今の私は、欲しい本を検索してピンポイントで手に入れます。

書店に通っていた頃の「他の本を感じる」余白がないんです。

体感を使わず、本をピンポイントで購入することで、本へのセンサーが退化したんでしょうね。

こうして、人間って体感やセンスがどんどんなくなっていると思うと、ゾッとします。

なぜヨガにポーズがあるのか

ヨガはもともと、じーっと考えるだけのヨガとか、哲学的に考えまくるヨガとか、良い行いだけをするヨガとか、たくさんの方法がありました。

現在、ほとんどのヨガが「ポーズ」をするヨガであるということは、「便利と引き換えになくなって行く体感覚・センス」を補うためだと私は考えています。

人は体を持って生まれる。

ということは、体を使って生きるべくして、生まれているんです。

便利を追求した先に、何が待っているのか・・・

体を使いましょう。