春の使者に出会いました
ヨガレッスンに向かう途中の道、毎年楽しみにしている場所があります。
今年も^^
つくしが芽を出していました。
この可愛らしい春の使者の中に、アーユルヴェーダの壮大な世界が広がっているんですよ!
アーユルヴェーダでは、自然を作るものを5つの元素だと考えています。
・空間、広がりの「空」=アーカーシャ
・動き、方向性の「風」=ヴァーユ
・熱、変化の「火」=アグニ
・液体、流動性の「水」=ジャラ
・個体、構築性の「土」=プリトゥヴィ
この五つが全部揃って、可愛らしいつくしになるのです。
つくしの中のアーユルヴェーダ・もともと全部材料は揃っている
植物は、種や胞子などで増えます。
つくしは胞子で増える種類の植物ですね。
さて、胞子には「つくし」になる材料が全部詰まっています全て揃っています。
親(?)のつくしから飛んだ胞子は、まだつくしではありませんが、つくしのための材料は詰まっているんです。
自然を成り立たせるものは、減りもしないし増えもしない。
ただ、形が違うだけ、ということなのです。
つくしの中のアーユルヴェーダ・空間
つくしの材料は、春になると胞子の中で広がろうとする動きが生まれます。
発芽のために、材料が成熟していって、その空間が増えるのです。
これは、「空」アーカーシャの働きです。
つくしの中のアーユルヴェーダ・風
胞子の中で、「発芽したいよう」という広がりが生まれました。
次に、地表に向かって芽をだすために、上方向に伸び始めます。
もちろん、根っこも地中に広がります。
これは、「風」ヴァーユの力によるもの。
つくしの中のアーユルヴェーダ・火
「発芽したいよう、そのためにはあっちに伸びよう」の動きがでたつくし。
つくしの中で、発芽するためのエネルギーを生み出す化学変化が起きます。
その時に、熱が生まれるのです。
これは、「火」=アグニの力によるものです。
つくしの中のアーユルヴェーダ・水
発芽する環境は整いました。
あとは、養分が必要です。
養分は「水」=ジャラの働きで運ばれます。
つくしの中のアーユルヴェーダ
いよいよ、芽を出したつくし。
つくしとして、すくすく育ちます。
つくしの形を作るのが「土」=プリトゥヴィの力。
こうして、つくしは自然界の全ての力によって発芽するのです。
つくしの中のアーユルヴェーダ・枯れる
やがてつくしは、枯れてゆきます。
乾燥して、最後は土に還る。
アーカーシャの働きで、分解されます。
その一方で、つくしは胞子を飛ばしています。
空に戻る前に、次世代のために土の要素を生み出し、眠らせるのです!
なんてロマンティックなんでしょう!!
人間も同じです
これを人間に読み替えてみてください。
ヨガでは「宇宙は私たちの中にある」と教えますが、その理由がわかるでしょう!
なんて素晴らしく、なんて素敵な世界なんでしょう。
道端の小さな草花にも、宇宙があるんです。
なんて愛おしいこの世界。