太陽の礼拝(スーリヤ・ナマスカーラ)
ヨガをやっている方は「太陽の礼拝」「スーリヤ・ナマスカーラ」は1度は経験していますよね。
一日の太陽の動きになぞらえた、12の連続ポーズからなる一連の動きです。
(流派によって、ポーズ数やポーズの形が変わります)
現代のヨガにおいて、太陽の礼拝は特別に頻繁に取り上げられるポーズ群です。
しかし「太陽の礼拝」は、そう古いものではなくおそらく1930年代から徐々に広まったもののようです。
12のポーズを流れるように続けるやり方で、伝統的な「座法」であるヨガとは少し毛色が違います。
太陽の礼拝がここまで支持される理由
これほどまでに現代受け入れられているのは、以下の要因があるように思われます。
・20世紀以降のハイテク化・情報社会化に生きるわたしたちに動的なヨガがなじみやすかったこと
・ボディコンシャスな時代に求められるダイエット効果と、ストレス解消してくれる爽快感が得られる有酸素運動系ヨガであること
太陽の礼拝は、「体に効くヨガ」であると言えそうです。
ストレス解消というのも、表面的な「ストレス解消」であって、本質的に自分のなかで問題克服をする類いのストレス解消ではない。
じゃあ、太陽の礼拝って心には効かないの?といいますと、そうではない。
体を動かしきることは、精神の集中が欠かせません。
ここでは、わかりやすく太陽の礼拝のやり方を「体」「心」にわけてお伝えしましょう。
1.体に効く太陽の礼拝
・呼吸を太く短くとり、吐く・でひとポーズ、吸う・でひとポーズと、ハイペースに行う方法
一つのポーズは1秒くらいのキープになります。
・体が波となって、寄せてはかえすようにポーズごとの重心の移動を意識して行う方法
これも流れを途切れさせないように、舞を舞うように行う。
2.心に効く太陽の礼拝
・各ポーズで刺激するチャクラ(エネルギーセンター)を意識した方法
例えばとりわけ有名なアドムカ・シュヴァーナアサナ、ダウンドッグなんていい方もありますね。
意識するのは「喉」のチャクラ。
相手の声をまっすぐ受け取り、真実を見極めるための正しい情報として心に伝える力をつけます。
各ポーズごとに対応するチャクラがあり、その意味がそれぞれあるのです。
ポーズ毎の意味を捉えながら太陽の礼拝を行います。
・マントラを唱えながら行う方法
これも各ポーズにひとつマントラがあり、太陽の12の姿に捧げる祈りの言葉を唱えながら太陽の礼拝を行いましょう。
たとえば、八点のポーズ。
「強さと滋養を与えてくれる者へ感謝します」というマントラです。
そのとき、太陽はちょうど頭の真上にきており、人々はその力を怖れ、敬い大地にひれ伏すのです。
イメージを広げることにより、そのイメージに近づくのが「ハタヨガ」。
イマジネーションが一番豊かな早朝の太陽の礼拝は特に、心に効くやり方をおすすめします。