独居高齢者がますます問題になるこれからの日本。
ヨガ教室をもっと増やさなければ、と思います。
地区センターのヨガ教室では
5年前に引き受けた、地区センターでのヨガ講座。
現在も10名ほどの生徒さんが通ってくださいます。
60代、70代が多いこのクラス、80代の方もいらっしゃいます。
クラスのスケジュールがわからなくなってしまったり、細かい事務連絡がわからなかったりすることもあるのです。
そうしますと、クラスの他の方がさりげなく声をかけるんです。
「今月は◯日と◯日と◯日よ、金曜日よ
今手帳に書いちゃってくださいね」
「私、なんだか色々わからなくなっちゃって・・・嫌になっちゃうわ」
「そんなことないわ、ここにこうしてちゃんと来れてるじゃないですか」
なんてやりとり、今日も聞きました。
昔は当たり前にあった、ご近所での助け合い。
今では隣に住んでいる人が誰かさえわからないくらいに希薄になっていますが、このヨガ教室では当たり前のように昔ながらの横のつながりが見られます。
今の高齢者は、すでに豊かな時代の世代
今の高齢者は、昭和生まれの方がほとんど。
団塊の世代と呼ばれた人たちが、高齢になって行きます。
カルチャースクールやスポーツジムに通っている世代です。
ヨガ教室のような場所の方が、デイサービスより受け入れやすい方も多い。
「童謡歌って、お遊戯みたいなことさせられて嫌だ」と、何人もの方から聞いています。
他のカルチャーではなく、ヨガが良いわけ
他のカルチャーやスポーツ教室でも良いのですが・・・
残念ながら加齢が、マイナスになるものなのです。
手芸にせよ、読書会にせよ、運動にせよ・・・
ところがヨガは、心を磨く行。
体の動きは衰えても、心は年齢とともに成熟させることができるのです。
ですから、高齢者は若い人の目標になるわけです。
実際、教室に通うことができなくなるまでヨガ教室に通っていらっしゃり、足腰が不安になって辞められて程なく亡くなった方、何人か見ています。
「あの方みたいに最後までヨガに来られるようになりたいわね」
「どんなに足腰が弱っても、ご自分でいらっしゃっていたわね、私もそうなりたい」
みなさんで、そんなお話をしたものです。
これからますます増える、一人暮らしの高齢者。
地域に密着したヨガ教室、もっともっと増やしてゆかねばと思います。