白湯を飲むと体に良いのはなぜ?
近頃はだいぶ「白湯は体に良い」と言うことが浸透してきました。
でも私が子どもの頃のお話です。
小学生の時、林間学校の宿で飲むものが「白湯」だと説明を受けた保護者の何人もが
「そんなまずいもの飲ませられない!
そんな粗末なものを我が子に飲ませたくない!」
と声を上げたと、母から聞きました。
今から30年前のお話です^^;
白湯が体にいいと言われていますが、やっぱり「白湯はまずいから嫌い」と思う方はいらっしゃいます。
白湯が体に良いのは、「体に作用しないから」と言えます。
作用しない液体が体を通ると何が起こるでしょう?
シンプルに、老廃物や毒素を洗い流して排泄させてくれるのです。
味のついた飲み物は、体に作用する
白湯ではない飲み物は、どうなのでしょうか。
味のついた飲み物は、その成分が何らかの働きをします。
ですから、リラックスさせたい、体を綺麗にしたいと思ったときに、逆に疲れさせてしまったり、余分なものを作り出してしまったりする恐れがあります。
例えばコーヒーは?
コーヒーは、刺激を与える性質を持っています。
アーユルヴェーダでは「激質=ラジャス」と呼ばれる要素を増やす働きをします。
ラジャシックな飲み物を飲むと、活発になったり元気になったりしますし、さらに興奮しやすくなります。
リラックスするのではなく、休みたい体にピピッと喝を入れて動かしてしまう感じ。
飲んだ直後はいいのですが、結局は疲れた体と心を余分に使わせてしまったことで、余計疲れが出てしまいます。
リラックス効果の高いハーブティは?
ノンカフェインのハーブティなら、良いでしょう?と思ってしまいますよね。
こちらもコーヒーとは違った形ですが、体に作用します。
リラックス効果の高いハーブティを選んで飲んだとしたら、疲れて老廃物が溜まっている状態なのに、そのまま体内に溜め込んでしまうことになりかねません。
この状態を「暗性=タマス」と呼びます。
タマシックな状態になると、やる気が出なくなったり、体が重くなったりしてしまいます。
疲れは取れず、むくみまで出てしまうことに。
疲れが溜まったときには、白湯を摂りましょう
白湯は体に働きかけません。
体のお掃除をし、体の通りをよくします。
もちろん元気な時は、コーヒーもハーブテイも適量飲むことは良いことです^^
疲れた時や病気の時は、白湯。
元気な時はお茶を楽しむ。
そうしているうちに、白湯は美味しくなっています。
白湯を飲むことで味覚の鈍りが取り去られると、白湯を美味しく感じるようになるのです^^