美容院でヘナ染めをしているのですが、染まらなくて・・・
白髪のおしゃれも素敵だけれど、仕事柄白髪を染めたいという女性からご質問を受けました。
「美容院でヘナカラーしているけれどちゃんと染まらなくて。ヘナはやっぱり染まりが悪いのかしら?」
いえいえ、そんなことはありません。
ヘナは、永久染毛。
白髪も黒髪も染めることができる天然のカラー剤です。
きちんと手順を踏めば、こんな風に白髪もきっちり染まりますよ。
美容院のヘナカラーより、自宅のセルフヘナの方がしっかり染まります。
そもそものお話・本来ヘナケアはヘアカラーではない
ヘナはカラーリング材として日本では親しまれていますが、本来はヘアカラーリング材ではありません。
アーユルヴェーダのトリートメントの一つ。
あるいは、インド古来から行われてきた魔除け、「ヘナタトゥー(メヘンディ)」
http://publicdomainq.net/mehndi-indian-bride-0001839/
その嬉しい副産物として、色が染まる効果を利用したのが「ヘナヘアカラー」なのです。
美容院のヘナカラーが染りにくい原因は
「美容院のヘナ、染まらない・・・」という大きな原因は、「塗布時間が短い」ということ。
ヘナをカラーリングとして利用するならば、最低1.5時間は髪の毛にヘナペーストを塗布したままにしてください。
一般的に使われるヘアカラー材(髪染め)と違って、ヘナの色素が髪の毛のなかの繊維に浸透する時間は緩やかです。
ヘアカラー剤は、化学薬品を使って浸透時間を短縮して色を染めますので、同じ時間ではヘナでは色がつきません。
アーユルヴェーダのヘナケアは、薬効成分を頭皮から吸収することが目的なので、3時間くらいはそのままヘナペーストを塗布しておきます。
その結果、しっかりと髪の毛が色づくことになるのです。
美容院は、お客様に2時間も3時間もただただ待っていただくことは難しいので、どうしても塗布時間が短くなります。
それが「美容院でヘナカラーをしたけれど、染まりが悪い」原因となります。
ヘナでセルフカラーリングする場合のコツ
ヘナでしっかり髪色を入れたい方は、むしろ自宅でのセルフヘナがおすすめです。
コツは3点。
①ヘナペーストを2,3時間塗布したままにする
②湿気を保つ
③温度を保つ
②、③は、髪の毛の表面にあるキューティクルを開いて、ヘナの色素を髪の毛の繊維に絡ませるため。
美容院で染まりにくい、でも市販のカラー剤は避けたいという方には、セルフヘナカラーをおすすめします。