アーユルヴェーダとクレイ

スリランカ国立病院研修レポート・番外編

まずは番外編から。

近年とみに日本で注目されるようになった「クレイ」。

乾燥させた泥を使ったセラピーです。

ちょと前まで、アロマテラピーの基剤として、あるいは「ガスール」「カオリン」を使ったフェイスパックとして認識されていたクレイ。

最近では、クレイ自体の力に着目し、様々なトリートメント法が日本にも紹介されています。

特に鍵となるのが、「クレイのデトックス効果」。

スリランカでも、古くからクレイのデトックス力が利用されてきたということを目撃してきました。

アーユルヴェーダ病院ファーマシーでのクレイ

アーユルヴェーダオイルは、ベースとなるオイルに様々な薬草を入れて煮詰めます。

これは外用の薬ですが、アーユルヴェーダの飲み薬もあるのです。

薬草などを樽に入れて発酵させ、いわゆるハーバルワインを作ります。

これはシロップ状の薬。

写真の樽の中で、アリスタと呼ばれるアーユルヴェーダハーバルワインが発酵しているところ。

木の蓋の上に、砂状のものが盛り上がっていますね。

これは単なる重し。

クレイは、樽の中で活躍しているのです。

薬草類の上に、布を何枚も重ねます。

その上に、クレイを乗せて発酵。

「クレイに毒素を吸い取らせる」

と、ドクターがはっきり説明しました。

クレイのデトックス効果、何千年前からも知られていたことなのですね。

ちなみに、クレイの種類や取れる地方は問わないという回答でした。