ヨガ男子が少ない理由と、男子にこそヨガを勧める理由(1)

ヨガは女性のもの!?

日本のヨガ人口は100万人を超えたとも言われています。

少し大きな町であたりを見回せば「ヨガスタジオ」「ヨガ教室」の看板がいくつか目に入るでしょう。

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20年前には考えられなかったほど、ヨガは日本に馴染んでいます。

ところが、ヨガはほとんど女性のやるものと思われているのです。

日本のヨガマーケット調査 2017

によると、ヨガをやっている人の男女比は

女性69%:男性31%

男性は女性の半分以下だということがわかりました。

数年前に比べ、男性のヨギーは増えましたがそれでもまだまだです。

なぜヨガ男子が少ないのか?

実際聞き取り調査をしたところ、以下の回答を得ました。

「女性が多くてヨガ教室は恥ずかしい」

「ヨガはカルチャースクールという感覚で、男の行くところではない」

「痩せる・綺麗になるために行くのがヨガだと思っている(だから自分には必要ない)]

「ヨガは男のするものじゃない」

「ヨガを男がするなんて気持ち悪い」

大方の意見は、ヨガは女性がするもの、男性のやるものではないということに集約されました。

ヨガをやる男性の傾向

サーファーや、登山愛好家、サブカルチャーに興味を持つ人々といった「おしゃれ系男子」は、ヨガ(レッスンへ通うこと)へのハードルが低く、ヨガを実践する率も高い傾向にあるように見えます。

しかし大多数の「普通の」男性には、ヨガは全く自分と関係ないものだという意識が高いのが現状です。

そもそもヨガは「男」のためのもの

古代インドで発祥したヨガは、もともと祭礼を司るバラモン(僧)の修行として受け継がれてきました。(諸説あり)

仏教やジャイナ教にも色濃く影響したヨガは、我々一般日本人が知っている「ポーズ」だけではなく、むしろ「哲学」「思想」としてインド各地に広まりました。

日本のヨガの歴史は、密教という形でヨガの思想・ヨガの修行が輸入されていることがわかりやすい事例でしょう。

祭礼を司る僧も、哲学も男性の社会です。

ヨガは男性が作り、発展させたもの(外見的には)といえるものなのです。

ヨガポーズの古典書を紐解くと、「女性向けポーズ、呼吸法」の解説がないことからも、それが伺えます。

本来は男性のためのものとして受け継がれたヨガが、なぜ女性のためのものだと考えらえれるようになったのか、次回は歴史から追って行きます。

>>ヨガ男子が少ない理由と、男子にこそヨガを進める理由(2)