腰部脊柱管狭窄症のヨガ

こんにちは、洲濱(すはま)久美子です。

本日の午後レッスンは、初参加の方がおいででした。

腰痛にお悩みだとか。

b5

「すべり症から、腰部脊柱管狭窄症になってしまったのですが、ヨガ大丈夫でしょうか。

挑戦してみたいんです」

怪我をしている方が、ヨガレッスンに参加する場合の注意事項は以下のとおりです。

・病院にかかっていること(診断名がついているということは、病院に通っているってことですが)

・急性症状期を過ぎていること(症状が出てから4日以上経過しているということ)

・患部が赤く、または熱く腫れていないこと

・医師に運動制限をされていないこと

・ご本人がヨガ中、苦痛でないこと

これがクリアできていれば、怪我をしている方こそヨガをお勧めします。

怪我を理由に動かないでいると、体が固まってしまいます。

体が固まると当然動きが悪くなり、全身状態がむしろ悪くなってくる。

安静にしている期間を見極め、怪我が慢性化してきたらお医者さまと相談の上体を動かしましょう。

ヨガは反動を使ったり、衝撃を受けることがない動きですから、怪我をしているなりに行うことができる運動療法とも言えます。

レッスン初参加のAさんにも、開始前に体の動きを一緒に確認しました。

自分でわかっているつもりでも、グループレッスンだと周りに流されてちょっと無理してしまうことがありますので、動きの制限域の確認は大切です。

腰部脊柱管狭窄症のAさんですが、ヨガを取り入れるメリットはこんなにありますよ!

・痛みのための動きの幅が狭まっているが、ヨガで可動域が再び広がる

・筋肉の凝りが痛みを引き起こすので、ヨガによってほぐされると患部周辺の痛みも減ってくる

・体の表面の筋肉のみならず、体重を支えるインナーマッスルが鍛えられる

・姿勢が良くなると、多くの酸素が体に取り入れられて体温が高まる。冷えによる痛み、痛みによる冷えの悪循環を改善できる

・良い姿勢をキープするほどに、体の筋力が高まり、これまた体温を高めてくれる

・ヨガのポーズで、体の内側に意識を向ける習慣がついてくると、普段の自分の体調の変化にも気づきやすくなる。
ストレスなどで腰痛がひどくなりそうな時に、事前に気づくことができ悪化を避けられるようになる

ちょっとあげただけでこれだけのメリットがあります!

いずれにせよ、条件は「可動域を確認しながら、絶対無理をしない」こと。

整形外科にかかっても「老化です」で終わってしまう慢性の痛みは、ヨガで上手に付き合って行きましょう。

同じクラスのIさんは、膝痛に悩んでいらっしゃいましたが1年続けて今は正座が取れるようになりました。

ヨガを続けることが、QOL(生活の質)を高めるのですね。