
「自分軸」よく聞く言葉です。
「自分軸を持とう!」「自分軸で生きる」「自分軸がブレている」
軸がブレる、ブレないってどういうことでしょうか。
自分軸がブレていない人が、素晴らしいと言われがちですが、果たしてそうなのでしょうか?
ブレようがないくらい、自分軸太くしませんか?
人は場面で、その人格を変えて生きています。
学生、会社員、夫、妻、子ども、青年、中年、老年、◯◯ファン、××資格所有者・・・・
「ブレない自分を持て」と世の中では言いますが、それは難しいのです。
立ち位置、人格が変われば、価値観は変わってしまうのです。
大切なのは
『自分軸』って、確かなものなのか?と問い続ける心を持つこと。
だと思うのです。
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私が大学生の頃、カフェでアルバイトをしていました。
嘘です、カフェなんて言葉まだなかった・・・チェーンの喫茶店で、と言い直そう。
一緒に働いていた年上の女性が、妊娠しました。
するとね、態度が凄くて・・・(汗)
やれ、立ち仕事はきつい
やれ、荷物運ぶのは言われなくてもあなたたちがやって
やれ、今日は調子が悪い
やれ、あのお客はキモチ悪い(汗)
やれ、つかれたから裏で休む
大学生であった私、プロ意識は高くて
「時給もらって働いてるんだから、個人的な事情は持ち込むなようううううううう???!!!」
と、心の中で叫びまくっていました。
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きっと漏れてたよね。心の声(滝汗)
あれから20年(きみまろさんの音声でどうぞ)
私も子どもを二人生んだ、立派な中年になりました。
時々当時のことを思い出すんです。
「ああ、やっぱりあの人は妊婦様だったよな。
自分本位で、大変よろしくない態度だったな。
それでもそうならずにはいられない事情もあったんだろうな。
体がきついっていうのは、その通りだったんだろうな。
私の冷ややかな目を感じながらも、働き続けたんだよな。」って。
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学生のアルバイトであっても、お金を頂いて働く以上
プロフェッショナルな仕事をしようと努める義務がある
これは私の信念で、変わりません。
自分の軸、ですよね。
そして、年を重ねてこういう考えも、軸に加わりました。
人はできることをやればいい。
できない人をあげつらうより、
自分ができることをやることだけ、
専念すればいい。
アルバイトで一緒だった彼女の態度は、確かに褒められたものではありません。
でもね、大変な境遇にある人を余裕のある人間がカバーするのって、当たり前。
そう思う懐の深さ、もし持てていたなら当時の私はアルバイト中イライラしなかったでしょうね。
イライラしている私のオーラ、絶対お客様にも見えていたと思うし、誰もハッピーにならない感情です。
「妊娠したから、妊婦の気持ちが理解できた」
ということではなくて、人には人の事情があると理解できるようになったということです。
歳を重ね、違った立ち位置、違った人格をたくさん体験することで、人は厚みを帯びてきます。
自分軸を太くして、何かあってもどすこい!ブレないわよ❤️
くらいの自分を目指しましょ^^
「自分軸」の年輪が、幸せの層の厚さだと思うのです。